演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

2月の振り返り(河野大輔)

今年も早いことで2月があっという間に終わりました。
びっくりするくらい早いです。
あと10ヶ月しかないなんて一年は本当に短く感じます。

2月の振り返りです。
台本を新しくもらい毎度毎度、新鮮な気持ちで稽古が出来ています。
シーンスタディだけでなく、アフレコのレッスンも一緒によく出来た月になりま
した。

シーンスタディではやればやるほど、新しい発見を見つけられるようになった感
覚が最近良くあります。
昔では考えられないくらい立ってよく動けています。
ここでこう動けば面白いかな?ココはこういう言い方するからあっちに行こう等
昔では考えられないくらい思考に余裕が出てきています。
相手役の行動は毎度違うのでそれに対してこちらも毎度違う動きが出来て楽しい
です。
また、3月に控えている舞台の所で面白いヒントを頂き、台本の読み方に新たな
世界が見えました。
単純なことなんですが、自分の台詞の次の台詞を読むこと。
相手の台詞を読むだけで自分の台詞はどういう伝え方をすれば相手の台詞が気持
ちよく出せるのかなぁ?
と考えて本を読んでいます。
コレは僕にとっては素晴らしい発見でした。
こんな簡単なことに気づかないのが意外で、だけれども難しいことなんだと常々
思います。
台詞の覚えは相変わらずよろしくないですが面白い発見のおかげでまた面白いと
思えることが出来ました。

アフレコのレッスンでは、慣れというのは物凄い武器になるということを学びま
した。
初めてやった時はイメージとは程遠い「アレ?ぜんぜん違うぞ?」と思い自分で
はないみたいな声がでていて気持ちが収まりません。
緩急をつけたり声を大きくしたり小さくしたりはしているが、ハマらない。
どこかしら余裕がない。
だから声が硬いんです。自由に声をコントロールしているつもりでいるだけでした。
でもそれも仕方のない事で経験がないのですから。
やり方がわかって緊張を程よく解せれば良い物は出来上がることが出来る確率が
高い。
アフレコ3週目くらいにブースの中に入る抵抗感がなく、じゃぁやりますか♪という
心が軽い感じでレッスンに望めて喉の緊張が解れてイメージに近いものが出せる
ようになりました。
まだまだ、未熟で滑舌も甘いのですが、こうやりたい!というラインが見える言
い方が出来たので前進したと思います。

3月は舞台があります。
不安と高揚が入り混じった今の気持ちですが、楽しんでやることを意識して頑張
りたいと思っております。




【祐一からひとこと】
舞台、映像、声・・・それぞれのレッスンを組み合わせてやる効果を僕自身感じています。
アプローチの違い、表現の持っていき方の違い、必要なテクニックを実感してほしいのと
どの表現形態でも自分という楽器は一つ、自分という演奏者も一人、メンタルも含めて
その持っていき方の違いと、本質は同じなことの実感も毎回のレッスンで体感してほしいと
カリキュラムを作っています。余裕、車で言うハンドルの遊び的な感覚を自身の内側に
感じられるようになってくれて嬉しいです。その上で実感を積み重ね、「出し方」の
テクニックの引き出しを具体的に増やしていきましょうね。

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