演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

楽しく歩こう(田村哲也)

お久しぶりの日記です。
花粉の季節がそろそろ終わります、体調とともに元気も戻ってきました!
いつか花粉症を克服してろうと思っています。
花組「てつ」です。

さて、先週新しい課題が始まり今週立ち稽古に入りました。
お芝居の練習、レッスンは同じお芝居を何度も繰り返します。

お芝居の楽しみ方は、当然人それぞれあると思います。
壁にぶつかった時、敬遠していたやり方や見方があったら、一度試してみるのもいいと思います。
今までと違う方向から見てみると何かが見えるかもしれません。
自分はそうでした。

この役は、この台詞は、今考えているものと違う方向性で作ったらどうなるだろう?
相手がいつもと違う返しをしてきたらどう返そう?
じゃあ、可能性のある返しはどんなものがあるだろう?
この台詞はこう想定してるだろうから、こう持っていったらどう反応するだろう?
この言い方は、この感情の乗せ方は絶対にありえないけど・・・一回やってみようかな?

など、共演者に多大な迷惑を振りまくこともありつつ色々なパターンを試しています。
流れが破たんするほど間違えていたらダメ出しを貰って修正。
でも偶に「あれ?こっちの方が展開が面白いな」という発見があったり。

良いんです失敗しても。
そのお話のその役が間違えただけなんです。
素の自分が失敗したんじゃないから恥ずかしくありません。
凹む必要もありません。

別の課題の時に生かせれば、責任転嫁されたその役も浮かばれることでしょう。
考えた方向性と違うように見えていた場合は、少し反省しますが(苦笑)

折角好きで選んだ役者の道
目一杯楽しんで歩いていやろうじゃないですか!




【祐一からひとこと】
稽古場は失敗するところ。手を抜くという意味ではなく、
あれこれ考えたり、その場での思いつきもまずは試せる場であるべきです。
一人1,2回しか台本を演じられないベルトコンベアー式レッスンでは、
どうしてもソツなく演技をまとめる傾向になりがちで冒険はしづらいです。

思わず言いたくなる動きたくなる条件反射を台本に沿って反応していくのが演技。
その達成の為には練ってきたプランをどのくらい実現出来るか、
出来なければ意識するポイントを変えて何度でも演じ直せるか、
相手役からの球に思いがけず自分の反応が変わり意外な演技が出てくるか、
それが良かったら、テイクを重ねてもそれが新鮮に何度でも出来るか・・・・・
今度はここをこうしてみよう、次はここを・・・

演技時間中の役の人物としての流れを楽しみながら、失敗を恐れず
試し続ける中で、やる気と技術が必ず合致してきます。
演技は最終的には心でやるもの。でもそこに技術が伴えば鬼に金棒です。
失敗もいつか必ず引き出しに出来ます。楽しんでいきましょう。

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