演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

確率を精度と(玉腰裕紀)

お疲れ様です。玉腰裕紀です。

自分の場合、週に2つのクラスを掛け持ちしてます。
料金は一クラス分で良いのでお得ですが、その分人の倍台本を覚えたり、
日によって芝居のテイストが全く違ったりするので大変です。

その甲斐あってか、少しずつ「狙って」芝居が出来るようになってきました。
ここはこう言う感じで、と言うのがやり方が分かってきたお陰もあって、
「確率」を「精度」と言い換えられる位には…なったかと自惚れています。

で、目下の課題は球種を増やす事です。
自分の引き出しの開け方が分かってきたのは良いんですが、
引き出しの数そのものがまだ多いとは言えず…。
得意分野を仮に上手に出来たって当然なので、
今度は今まで苦手にしてたやりかたも獲得しなければ。
コレが非常にツラい道のりではありますが。

そんな訳で今日はここまで。有難うございました。




【祐一からひとこと】
少しずつの変化に時に苛立つ気持ち、よく分かります。
でも演技が上手くなるのって結局は地道な努力しかないです。
付け焼き刃で「出来るようになった気分」にさせるレシピはあります。
僕自身、ビジネスマン向けの演劇ワークショップなどではそれを使います。
一日演技レッスンを受けただけで、目の覚めるような新しい自分との出会いを体験させる・・・
出来る気になった気分にさせることは、ある意味簡単なことで、
それは本当に演技の実力が付くこととは別モノです。
自分と向き合い、自分で感じている短所やクセさえ利用して台本に書かれた架空の人物を
生々しく表出出来るようになるには地味に見える試行錯誤が不可欠です。
一つの劇団、一つの演出家としか演技をしてこなかった人で
他流試合に挑むとビックリするほど無残な演技を遺してしまう人が多いのも
突き詰めればこれと同じ理由です。
演技レッスンを始めた最初の頃の伸びしろに比べると、現在の伸び幅は短く
時にその場で足踏みしているかのようなジレンマを感じることもあるでしょうが、
引き出しの数は確実に増えています。
苦手なやり方への挑戦と得意なやり方のバリエーションを増やすのと、
前者だけだと凹みがち、後者だけだと物足りないのバランスを
各メンバーそれぞれについて考えるのが僕自身の遣り甲斐になっています。

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