御覧いただいている皆さま、おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。虹組の児玉健治です。
4月に入り、我らが虹組に新門下生が二人入ってくれました!(しかも女性!)これにより男女比率が逆転し、いささか男子の肩身が狭くなったような、あるいはならないような、複雑な心境を抱えながらレッスンに励んでおります。さらにさらに、4月中旬からは道場が移設し、前よりも広い稽古場になりました。3年間お世話になった稽古場を離れるのに少し寂しさを感じますが、今後も切磋琢磨しながら、楽しく芝居が出来ればと思っております。
さて、4月からはクラスで初となるシェイクスピアの戯作「夏の夜の夢」のシーンスタディが始まりました。今までは現代劇中心でしたが、役者たるもの、古典も含めて色々な作品を経験した方がいいだろうということで、門下生のリクエストに応えてのレッスンとなっております。恥ずかしながら、私自身シェイクスピア作品は初であり、どうなることかと思いいざやってみると、ものの見事に撃沈しております。台詞が入ってこない、動きが見えてこなくて立ちっぱなしになったりと、軽くパニックを起こし、変な苦手意識が出てきております。またやっている役というのが、自分との共通項が見当たらず、非常にやりにくさを感じており、頭を抱えております。
ですが先日、倉持一裕さんを特別講師に迎えたレッスンで、現状のやりにくさについて話をしたところ、アレクサンダーテクニックを利用してのコーチングを受けた時、どういうわけか「あれ?オレ、何でもできるんじゃね?」という妙な「無敵感」みたいなものを感じました。字面だけでは何のことだかさっぱりだと思いますが、体の使い方が変わると気持ちまで変わってくるという不思議な体験をしました。これ、自分でいつでもできるようになると強いなと感じます(ただでさえメンタル弱いんで…)。何とか会得したいと思います。
正直いまだにやりにくさやモヤモヤはあり、不安も感じますが、この「不安定な自分」も楽しめるように顔晴ってみたいと思います。
【祐一からひとこと】
日記ありがとう。
いろいろな作家の文体、作品世界に触れてほしいといつも考えています。
今までシャイクスピアをレッスンで取り上げてこなかったのは、
なぜこれをやるべきなのか、実感で異議を捉えられるようになるのを待っていた気持ちがありました。
リクエストしてくれて嬉しかったですよ。
古典に挑戦すると、こういう風に壁に当たったり凹みがちだと説明しましたが、
それらを越えた時、自分の中の変化を体感出来るときが必ず来ます。
苦手結構パニック上等、自分で自分を追い詰めないで
前回よりも伸びしろが増えたことを楽しんでほしいです。