おはようございます、星組 秋山直登です。
前回のレッスンではブース内でアテレコを行いました。
内容はコメディでしたが喜劇の声演技は本当に難しい…。
普段の日常生活でもツッコミに回ることが多いですが、
表情などリアクションが自分の感覚と大きく異なることが多く、
練習・収録ともに自問自答を繰り返しました。
ギャップを埋めるために台本・映像の観察を
普段以上に活発に行わないといけないですし。
ただ、そうやって自分の感覚から離れたものを実演しようとしたことで、
普段の自分の演技を改めて見直すことにも繋がりました。
特に、自分のコメディの声色・リアクションは「日常の延長」でやることが多く、
やっぱりワンパターンになっていたんじゃないかなと思います…。
今週からまた立ち芝居に戻りますが、せっかく得られた今回の感覚を大事にし、
台本を読む時に自分の感覚で短絡的に決めつけないようしていきたいです。
【祐一からひとこと】
丁々発止の漫才の掛け合いが達者なプロが、じゃあ演技も必ずしも
上手いとは限らない。自分の生理で面白く話すのと、他者の呼吸に
自分を合わせることの違いです。ましてや言語が違う。日本の映画館で
外国人と観ていると、笑うタイミングがズレるように、日本語の台詞は構造的に
最後まで聞いて(読んで)意味が取れ笑いになることが多いです。
違う整理と言語感覚に合わせ、かつ自分の感性も出していく。
声優の仕事が特に職人感が強い理由を実感、テーマを捉えてくれて嬉しいです。