演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

『真似る』ということ(木村比呂)

お疲れ様です!夢組、木村比呂です!

先日、希楽星所属の若林幸樹さんを講師にお迎えし、
俳優のためのパントマイムレッスンと題して教授していただきました。
そのレッスンは私の中でとても刺激になり、
パントマイムというものの印象を変えてくれました。
若林さんの技術、発想もさることながら、大変貴重な時間でした。
今後の自分の演技でも、観劇の際でも、
今回のレッスンで得た視点を活用していこうと思います!

内容はパントマイムとは何か?ということから始まり、
柔軟、感情の表現レベル把握、空気を読むこと、
人を真似ること、パントマイムの基礎の動きなど、
幅広く教えていただきました。
最後には台詞なく行う、起承転結がある自由演技の実践と、
実に盛りだくさんなレッスンでした。

そもそも私の中でのパントマイムの印象は、
コメディーや芸術性といった、俳優とはベクトルが違うというものでした。
演技というよりはお笑いなどに用いるもの…利用できても
無対象を表現することくらいかな、と思っていました。
しかし、お話を聞き、パントマイムを教わる内に、
こんなにも演技に役に立つ情報があるのかと目から鱗が落ちました。

レッスンの中で、パントマイムは『真似る』ことと教わりました。
それは人物の特徴を捉え、その人になりきること。
その人がどんな感情を持っていて、どんな表情をし、
どんな行動を取るのかを引き出す。
これってまさしく、俳優が役を演じる上で行っていることと同義です。
パントマイムも俳優も同じ。表現者として、
どうすれば相手に伝わるかを引き出しているのです。

演者にとって、共演者、ひいては観客に自分の感情を伝えることは
必須であると思います。
しかし自分が思っている以上に、それは難しいことです。
感情だけでもダメ。身体表現や表情だけでもダメ。
それぞれが上手く噛み合った時こそ、相手に気持ちが伝わり、
共感や反感といった「自分だったら」という感情を持つのだと思います。
それがストーリーに引き込まれていく、魅力的である、
ということに繋がるのだと思いました。

一日のレッスンではまだまだ足りない…パントマイムの奥深さを知った日でした。

改めまして、若林幸樹さん、貴重なお時間をくださり、
ありがとうございました!また是非とも教えてくだる日が来ることを期待し、
楽しみにしております!




【祐一からひとこと】
感情だけでもダメ。身体表現や表情だけでもダメ。
その通りだよね。演技は掛け算!
それぞれが噛み合った時に起こる感情の化学反応を
コンスタントに実現出来るひとつのきっかけとして
俳優の演技に活かせるパントマイムのレッスン、  
若林さんがアイディアをいっぱい出してくださって、
打ち合わせの時から僕自身ワクワクしていました。
パントマイムを通じて、自分の表現の可能性を感じ、
そしてまた脚本に立ち向かって(たぶん)壁にぶつかって、
そしてまたレッスンで刺激を受けて自分の演技の幅を広げていこうね!

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