演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

引き算(児玉健治)

ご覧いただいている皆様、おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。
虹組の児玉健治です。
久々の道場生日記、何を書けばよいやらと正直困惑しておりますが、
今思うことをつらつらと書こうと思います。

10月の終わりから新しい台本でのレッスンがスタートしました。
今回はなんと犯罪者、しかも殺人を犯したカルト教団員の役です。
一線を越えて少しずつ普通の人と考え方がズレていくという
役どころは前々から興味があったので、
とても難しいですが楽しくやらせてもらってます。

この道場に来て早一年半が過ぎましたが、いまだに自分の芝居がまだまだ説明的で、
うるさい芝居の範疇を越えられていないとつくづく感じます。
芝居をする時、何かにつけて「何かしてやろう」という欲を出して
過剰な演技をしてしまいがちになるので、
そういった部分を極力削ぎ落とす「引き算の芝居」をするよう心がけています。
(一緒にレッスンを受けてる門下生からは「心がけているようには見えん!」と
手厳しいツッコミが入りそうですが…)
この癖はなかなか厄介で、いつも手を焼いております。

また感情が高ぶって怒鳴るような芝居をする時、滑舌が悪くなったり、
頭を振ってセリフのリズムを取ったり、
喉をいじめるような声の出し方をしたりと、悪癖が目立つようになっております。
言い方を変えれば、そこまで自分の行動を冷静に認識できるようになったと
言えるかもしれませんが、レッスンの度に凹んでおります。

課題を挙げたらキリがないくらいまだまだ至らない自分ではありますが、
いずれは「この人が出てる作品なら見てみたい」と思われるような
役者になりたいと思います。
気持ちを上に、モチベーションを高く!これからも顔晴っていきます!




【祐一からひとこと】
レッスンの度ダマケンが凹むようなことばっかり言ってるなぁと自分を振り返りつつ
日記、とっても嬉しく読ませてもらいました。
こうして、自分の課題を言葉にして羅列出来ること自体が大きな成長に他ならなくて!
僕自身がダマケンと同い年だった頃、
こんな風に言葉に出来ていただろうかと思い巡らしました。
嬉しいです。
言葉に出来るということは目的地が見えてるということだし
目的地が見えているということはもうそこに向かっているということだから。
僕は毎回のレッスンで、全員にそれぞれ違う具体的なことを必ずアドバイスすることを
自分自身の課題にしているのだけど、僕自身もっと勉強したいし、
レッスンを充実させていくぞ!と改めて思いました。

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