演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

文明の利器を活用しよう(田村哲也)

自分を観る事は大切だと実感しています。
比喩的な意味ではなくw

花組は、ビデオカメラがあるので(私物です)
「レッスンを録画して観る」という方法で各自フィードバックを行っています。

当たり前ですが、自分の演技を自分で見る事は出来ません。
その為「自分の考えている芝居」と「実際に見えている芝居」が
違っていることは多々あります。
お芝居の中で、同じようなリアクションや動きを繰り返して居ることに
気づかなかったり。
細かいネタを仕込んでみたけど気づかれなかったとか^^;

そういった所を「自分の目・耳で確認出来る」というのは、
物凄く便利なんだな~と実感しています。
“自分で”意識した所、意識していない所が明確に判る訳ですから。

佐藤さんから「録画して見られるなんて羨ましい」と言われています。
「自分たちの頃は、そういったものが無かったから、
初めてテレビで自分の芝居を観た時に凹んだ」と

確かに
レッスンを録画し始めたのは2012年の初め頃からですが
それ以前に比べて「次はこうしてみよう。ああしてみよう」と思う場所が
増えた気がします。
意見を言う時も聞く時も、実際に見て確認出来るので
「自分はこういうつもりでやっていた」
と腑に落ちないままで居ることも減ったと思います。

今、自分は
「実際にドラマのようなサイズで撮影した場合、どのように見えるか」
という観点でレッスンをして貰っています。
それはまたの機会に書かせてもらうとして・・・

自分を観る事は大切だと実感しています。(2回目)
今まで、そういう事を意識していなかった分、余計に実感しています。
観る度に凹んでいますw
そして
自分が目指している所の難しさを体験しつつ、準備も出来るというのは
とても幸せなことなんだなーと。

思うことは
【進歩・発展・向上】
その為には何だって使ってやりますよ!!




【祐一からひとこと】

演技者には客観的な視点が必要だとよく云われます。
こんな風に演じたい、こんな風に見えているだろう・・・
イメージを持つのは大事!
で、問題はイメージにどれくらい「自分」が追いつけるかなんだよね
僕自身いつでもそれを肝に銘じています。

子供の頃初めて録音した自分の声を聞いてガッカリした以上に
自分の演技を映像で見るのって・・・衝撃だよね。
無くて七癖。肉体的なクセはもちろんだけど
自分だからこそ分かる思考のクセまでつぶさに見えてしまって
愕然とした経験。僕にはたくさんたくさんあります。
凹んだなぁ・・・(しみじみ)。

でもそんな自分の行動パターン、動作のクセの中にこそ
自分らしさがあるわけで、人が見て「人間味」を感じてくれる要素が
そこには隠れている。
要は自分のクセも演技に利用したい時は出しちゃって
今は要らないと感じたらクセを引っ込めることが出来る、
自分でどっちでも「選べる」ことが大切なんだと思います。

その出し引きの微妙なサジ加減の違いを確認するのに
映像で自分の演技をチェックするのは非常に有効です。

演技する上で必要なのは
「自分がこれから人にどんな印象を与えるのか」を
・自分で具体的に選べる。
・そして選んだ表現を何度でも(出来るだけ新鮮に)繰り返せる。
この二点です。

自分の映像を見て凹めるのは、自分のイメージがもっと上にあるから。
「こう見えたい」と「こう見えてる」の差こそ自分の伸びしろです!
大いに凹んで課題を見つけようよ!!
・・・と僕自身いつも自分に言い聞かせています(笑)。

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