演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

一本のレールのように(中武えり)

おはようございます。星組、中武えりです。

今取り組んでいる課題のシーンスタディを、今回のレッスンで全て通すことができました。
なので、今回の初立ちの部分をまずはやったのですが…思い出すことにいっぱいいっぱいで、感情面はイマイチ。セリフは短く、長台詞はないのですが、自分の入るタイミングを忘れてしまう結果に。もう、頭の中では「どうしよう」状態。その後は、なんとか大丈夫でしたが「こんなんじゃ、いけない!!」と思いました。

純粋に、やっぱり通してやるのはとても楽しいなと思いました。部分部分でやってた時の、感情と言うか気持ちと言いますか、それが今回通したことで、まるで一本のレールのように繋がったのを感じられたかなぁと。

「台本を読み返せば、必ず発見がある」
現在のシーンスタディ。レッスンも残り数回です。この言葉のように、台本と向き合い、自分の役を精一杯、演じたいです。
相手とのコミュニケーションやキャッチボールを忘れず、また、今後は声の引き出しを増やせたらいいなぁと思います。




【祐一からひとこと】
通し稽古が楽しいと感じられるのも、部分部分にこだわったからこそ。
演技を構築するのって点描画制作のようだといつも思います。
漠然とこういう感情の流れ、人物像を描きたいと思っても、
なんとなく雰囲気で演った何もかもが上手くいけば良いけれど、
修正が必要だった時、アバウトに演っているとどこをどう修正すれば
改善出来るか分からなくなる。
この点の色をもっと淡く、この点の大きさを今より大きく・・・
具体的に細部を変えると、離れて見た時にいつの間にか
その絵画全体の印象が変わっています。
まずは思い出しなぞりながら出来るようになる。その先に
条件反射として台詞と行動が「思わず」出るようになっていく。
その条件反射の連続を作り出せる耐久時間が長い方が
より得るものの多いレッスンになります。
反射神経の段階へようこそ。「思わず」演ることに慣れてから
台本を読み返すと必ず発見がありますよ。

Post Comment