はじめまして
夢組 和気龍太郎です。
入門して初めての秋という時期になりました。
入門当初と入門後、なにか少しでも変化があったのだろうかと自己を見つめなおしております。
そこでまず最初に
「あっ、意識が変わったな」
と思い至りました。
今まで、大きな声でとにかく観客に伝える、大きな身振りで伝える
どちらかと言えば「子供な演技」をしておりました。
入門してから「こうした方がリアルじゃない?」などと色々指導をもらい実践をしていってみると相手役の気持ちを受け止められていると思える様になってきました。
今までやってきた芝居だと相手と合わない気持ち悪さがあり、悶々とすることがあったのですが、それが払拭された気がします。
リアルさがないと独りよがりな演技が「子供な演技」
周りの人間と共存してリアルな世界観を創り上げていくのが「大人な演技」
ここが違うんだと自分なりにですが意識が変わった気がします。
ただ、まだまだ未熟なので私の考えがあっているかはわかりませんが今後も精進してまいります。
【祐一からひとこと】
初日記をありがとう。
こんがらがった糸の束が一気にほどけるように、演技の質感が変わったこと大変嬉しく感じています。
論理優先で分かったつもりになってもらうよりは、とにかく演技を何度も繰り返して、
どうして今の自分の演技がもどかしいのか、お互い言葉にし合って、
今の演技の相手役をもっと自分の意識に取り入れるにはこうしたら、
台詞の一部を一の輪で言うとしたらどこにしたいと思うか、
など毎回問いかけて龍太郎さんの感覚を立体化していくレッスンは僕自身にとってもとても楽しい時間でした。
演技中のエネルギーはそのままに、今まで拡散放出していたパワーを
その時々の相手役にぶつけていくフォーカスが身体や声に定まるようになると
逆に不特定多数が納得出来る演技の説得力を持つことが出来るようになっていきます。
レッスンの次のステップも、論理ではなく体感重視で、
演じては感じ考え、アイディアを出してはまた演じを繰り返していきます。