演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

見稽古の良さ(河野大輔)

早いことにもう今年も半分終わりました。

あっと言う間に時間だけが過ぎていく感じもしますが楽しく過ごさせております。

さて、この日記も書くのが久しぶりなので申し訳ない気持ちもありますが自分の反省点も踏まえて記入していきたいと思います。

4月になり新しい道場生が入ったこともありちょっと昔を思い出しながら入門生の動きを観ていたりしている最近です。

そしたらもっとこうしたらいのになぁ~とか、そこの台詞は言い直さないと勿体無いな等、思える自分がいるんですね。

少しは成長しているのかな?って思っちゃいます(笑)

そして何よりいいことが新しい人がいることにより復習できるということです。

時間が立っていき教えてもらったことを無意識にやっているかもしれないところを再認識させてもらえるので凄く助かります。

声の表現の5要素など口に出してしっかり認識していないといざというときに役に立たないと思うのです。

観ている人には「なんか」凄いでいいですがやっている側は「こうだからすごい」という結果がハッキリ見えていないと良くないような気がします。

そうでないと繰り返し近いクオリティが発揮できないと思います。

このような、ちょっと前に言われたことを再認識させてくれるので見稽古の良さを再認識しています。

後、もうひとつ個人的に凄く良かったなって思う点があります。

それは、このアクションは指摘を受けるだろうって思った時にそれを注意されたことです。

一見、じゃぁ最初からそれやめろよって思うかもしれませんが終わった後に気づいてしまうのですね(笑)

で、何が嬉しいのかというと「やってしまった」と認識しているということです。

昔はまったくもってどこがどう悪いのかわからなくて何度も指摘されていました。

クセって怖いもので無意識にやっているのです。

それが最近はわかるのです。コレは良くなかったな。じゃぁ次はやらないでそのシーンをやろうってできる。

選んでできるということが増えてきていることが嬉しい事です。

それは集中力もそうですが頭のなかで考えて意識配分をしっかりして動けている証拠だと思います。

しゃべり方や行動がしっかりと選んで次のテイクで言われたとおりにできること、コレは当たり前ですが強みだと思います。今の自分にとって以前の自分にはないものを獲得しているのは間違いありません。

まだまだ、動きや、言葉の言い回し、体のクセなどいった甘いところは多々ありますが、良くなっているという実感がわかるということが最近のいいところだと思います。

成長を意識できるということは実に面白いです。

今後も精進して頑張っていきたいと思います。




【祐一からひとこと】
今年ももう半分・・・本当早くてビックリしてしまうね、

声の表現の5要素、など、大輔くんに初めて話した時には
キョトンとしていたキーワードの数々が、日記の中に
自然に散りばめられいて、
それらの言葉から派生する表現の段階、感情のレベルの体感が
大輔くんにとって日常的なことになってきている表れな気がしました。
嬉しいです。

見稽古の良さについてもその通りで、
これから自分がどんな印象を周りに与えるのかを
自分で「選べて」それを何度でも「繰り返せる」、
できれば「新鮮に!」それが大事だよね。

一年前の君には見えなかった、気付かなかったことが今は見えていることは
僕にとっても大きな喜びで、これからも具体的なアドバイスを投げかけることで、
フィードバックして僕自身も成長していきたいと思っています。

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