演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

腹芸(児玉健治)

ご覧頂いている皆様、おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。虹組の児玉健治です。
道場生日記、ものすごいご無沙汰になってしまい、申し訳ありません。
また少しずつ思うところを書いていけたらと思いますので、よろしくお願いします。

さて1月に入ってから新しい台本でのシーンスタディーが始まりました。
小川未玲・作「キニサクハナノナ」という短編の三人芝居で、先週の1月21日が初立ちのレッスンでした。

今回のレッスンでの自分の課題は「腹芸」です。
「腹芸」とは役者が、感情をせりふや動作で表に出さず、
内面的におさえてその人物の心理を表現する演技を意味する言葉です
(決して腹に顔を描いてクネクネ動くアレじゃありません)。
私は感情をストレートに表情や行動で表すのは比較的得意な方なのですが、
逆に内面で感情を留めるタイプの演技が苦手な傾向が強いのです。
初見や稽古が始まって間もない段階では特に、以前書いた事がある「説明的な芝居」に走ってしまう傾向が強く、
なかなか抜け出せずに頭を抱えています。今回は普段自分が好む、
「感情を表に出すタイプ」とは違うキャラクターを敢えて選んで、レッスンに挑む所存であります。
正直どうなるか分かりませんが、食らいついていきたいと思います。
また先週のレッスンで「台本がきちんと読めてねー」とつくづく思い知らされました(役者として致命的ですね)。
毎回新しい台本になると、楽しみでもありますが、へこまされてます。
でも「一日も早く現場で使える役者になりたい!」、その気持ちを持って顔晴りたいと思います。
よろしくお願いします!長文ですが、お読み頂き、ありがとうございました。




【祐一からひとこと】
日記ありがとう。演技中や演技について考える時、自分の心中に
何が起こっているのかを言葉にするのは大切です。
言葉にしてはじめて自分自身でも見えてくるものが沢山あるからです。

ストレートに感情を出しやすい実感は俳優としての武器。
そのエネルギーがあるからこそ「抑える」ことが効いてきます。
人間の感情が一番伝わるのは、その人がその溢れる気持ちを我慢している時だからです。
本当はもっと言いたいことがあるのに、あえてこれだけしか言わない。
そういう状態を自在に作り出せるのが「腹芸」の演技力です。
成果の為に僕も毎回夢中でレッスンしますね。楽しみにしています!

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