演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

初めてのセリフがある撮影を経て(大江優叶)

現場に着くと周りには撮影機材を設置している大勢のスタッフさん。
すぐにメイクをしてもらい座っているとディレクターさんがやって来て
(じゃあセリフチェックしていきます)
(もっとセリフの動き無くして本番でお願いします)
と言われていざ撮影へ
正直、セリフもレッスンでしているより圧倒的に少なく問題ないと
思っていましたが本番の空気、緊張も伴いとても精神を削られました。
救いだったのは祐一さんがいつもレッスンで言っている
言葉を動かして(大小、高低、緩急、間、音色を変えて)
セリフのどことどこを上げて言うべきかと言う内容で練習して、
本番は少し動きを落ち着かせるという難易度が下がるディレクションだった事。
祐一さんの「家で練習する時は難しい方法で」
と言う言葉の意味を肌で感じた瞬間でした。

本番は経験を積んでいくしかないと思いつつも、
本番に近いレッスン内容のヴォイス&アクターズ道場で
より一層意識を持つ事で早く現場慣れしていきたいと思います。




【主宰からひとこと】
本番おつかれさまでした。
現場に入ってしまうとあれよあれよと進んでいき、
緊張をほぐしたり演技プランを練っている余裕そのものがないことが多いです。
声優でも顔出しでもそうです。
そんな次から次の状況の中で、いかに「自分を見失わず」、
「自分を出して」演技するか。僕が自宅での練習方法として、
技術的に一番難しいやり方をお薦めして、
本番ではウチでやったことより簡単なことをやるように普段伝えているのも
本番中の「余裕ある自分」はある程度、作り出し管理出来るものだからです。
自宅での自分の追い込み方を伝え、その結果としての開放感を
稽古場で本番の疑似体験として沢山味わう。
その繰り返しが、本番に強い表現者を作ると信じています。

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