星組、松野司です。先日いつものシーンスタディの合間に朗読のレッスンを受けました。
今までほとんど朗読のレッスンは受けていなかったのでとても新鮮なものでした。
シーンスタディをしていた時の相手のいる掛け合いと違って、
今回の課題で言えば一人で語り手・男・女を演じ分けなければならない。
初見で読んだときはただ読むだけで精一杯でした。
でも、何度か読んで指摘を受けるうちに意識しなければいけないところなどがわかってきました。
語りとセリフとの切り替え、より強調したりする場所、
細かなイントネーションや言葉の括り、
男と女の演じ分けでも声色などでなくその人の感情でだったり色々。
最初にやるときは朗読とシーンスタディは別物だと思っていたけれど、
勝手が違うところもあるけれど意識する部分はそこまで変わらないように思いました。
とはいえ朗読ならではのものなどの発見もあったので、
その辺考えつつより聞き手に伝わりやすく読めるようレッスンを重ねようと思います。
【祐一からひとこと】
日記書いてくれてありがとう。
どんなテキストを使おうがどんなスタイルにしようが、
僕が伝えていきたいことにブレはないので、あとは効果と効率を考えて、
みんなのリクエストに極力応えていきたいと思っています。
表現する度に、自分の中に新しい自分が生まれる、
でもそれは既に懐かしい、ずっと自分の中に眠っていたものなのだと感じる
その演じる喜びを、稽古場で全員にたくさんたくさん経験してほしい。
そればかり考えています。演技の楽しさの中には、自分への苛立ち、
自身のイメージに肉体が追いつかないもどかしさ苦しさもあるけれど、
それさえ含めてやっぱり楽しく、素晴らしい。体感し続けてほしいです。