演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

最近の私(赤木絢)

日曜日は花組稽古。
稽古はどこのレッスン場よりもボリュームも内容も濃いです。
細かく指導をして下さるので全部覚えれないので
私はICレコーダーで録音して稽古を受けています。

台詞は皆さんどう覚えていらっしゃいますか?
私はまだまだ覚えるという作業に
ドギマギしています。
台詞も覚えているつもりでも実際には3分の1も出てないように感じます。
でも稽古では沢山失敗してもいいよという言葉を
初めて祐一さんから聞いてからどこかで私の気持ちが少し楽になりました。
まだまだ迷いはありますが頭が真っ白になっても
何か言おうと言う気持ちで取り組むことに最近は心掛けています。
技術的ものはもちろんですが、
気持ちの面でも私はここで学んでいます。




【祐一からひとこと】
日記をありがとう。
演技は心でやるものだけど、自分でも自分の心が今どうなっているかなんて
なかなかピンときませんよね。意識するそばから萎えたりもしますし。
その時々の自分を「言葉にしておく」と
感覚的に思い出しやすく、演技にも役立てやすいです。
僕のレッスンは録音も録画も自由です。噺家さんにうかがうと、昔は先輩から
落語を教わる時、耳と記憶力だけが頼りだったそうです。今ではほとんどの方が
録音OKのお稽古になっているそうですが、機械が全部録音した中でも自分に響く部分が
どこなのか何なのか、それを感じ反芻することが大切な気がします。

一人あたり2,3回しか演技させてもらえないレッスンはどうしても自分の良いところを見せようとしがちになります。
何回も何回も意識するポイントを変え、台詞の言い回しを変え演技出来ることの良い点は、
自分の苦手なところを実践確認出来る、
いろいろな演技プランを実演で試せる、
演技を大きくする小さくする技術を試せる等たくさんありますが、
一言で言ってしまえば「たくさん失敗出来る」ということです。
台詞の忘れ方にも傾向があり、それを知ることで、自分の言語感覚が分析出来たり、
役と自分の性格の違いが実感出来たりします。
そうした「失敗から何かしら拾って起き上がる」やり方も
たくさん伝えていきますね。

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