演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

今後の課題(赤木絢)

だんだんと暑い日が増えてきました。
花組 赤木絢です。
先日の稽古では私にとって
伝えたいけど伝わらないもどかしさに葛藤した時間になりました。

家で何回も繰り返している台詞も実際に稽古場では動きや
その時の感情でいっぱいになってしまい、台詞が出なくなってしまう。
言葉に気をつけているようで実際に稽古後レコーダーで聞くと言葉が雑に聞こえる。
稽古で祐一さんに質問されるとハッキリとその場の状態を言えないなど(他は省略)
凄く心、身体が一致していないアンバランスな演技に自分でも感じますし、実際にも見えている。
今、私の中での一つの壁なのかもしれません。

今はとてももどかしい気持ちですが、今後自分の中でどう克服していくかが私の課題。
まだ正直どうすればいいかがまだ答えは全然出来ていませんが
頭だけで考えて悩んで辛い気持ちにならず前向きに向き合いたいと思います。




【祐一からひとこと】
少人数で一人ひとりの演技にたっぷり時間が取れるレッスンの良さは
各人の進行状況、課題に合わせたレッスンが出来ることです。
まだレッスンを始めたばかりの絢さんにも、様子を見ながら
台本、役と向き合うと鏡を見るように分かる自分の個性の感じ方
といった取り組み方についてのアドバイスから、
現在の役作りが進行するに従い、
内面の充実のさせ方、また気持ちはあっても出し方が分からない時の
成立させやすい持っていき方の説明へと移行したりと
毎回のレッスンでの演技内容に合わせてアドバイスの角度というか
方向性を変えるようにしています。
内面について、今までと違うアプローチをしたのも
絢さんの前進ぶりを感じてのことです。

レッスンで伝えたいことはそれこそ山のようにあるのですが、
今ならこの外的なことをアドバイスし、それを意識して違う演技をもう1テイク、
今なら役と自身の内面のズレの消化について話すべき・・・など
レッスンは毎回がレア・ケースで僕自身にとって綱渡り。自分が試されている緊張感が堪りません。
これからもこの方向から、こちらの面からとその場その時に合わせて
臨機応変に伝えていきますね。
僕のレッスンは、伸びしろを感じる方にはもう少し、もう少しと
絶えずちょっと無理なハードルの高さへと変えていくようにしています。
なので、すぐに出来ないのは当然です。自分を責めないでくださいね。
先へ先へと脱皮していきましょう。

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