演技の喜びを探求する、俳優・声優養成所「ヴォイス&アクターズ道場」

1ヶ月が経って(奥山由貴)

おはようございます。
はじめて道場日誌を書かせていただきます、奥山です。
こちらに通い始めて1ヶ月が経ちました。
いつも緊張しっぱなしですが、道場の方々が優しくて楽しい方ばかりで毎週通うのが楽しいです。

通い始めてびっくりしたのは、シーンスタディで前に立つと覚えたはずのセリフが出てこなかったり、
指摘してもらったことをやろうとすると前はできていたはずのことができなくなることです。
ひとつのことをやろうとすると他がうまくいかなくて、難しいなぁと思います。

ああいうふうにできたらと考える理想はたくさんあり、
新しいことを知るたびに増えていくように感じます。
その理想に少しでも近づけるようもっとたくさんのことを知りたい、
自分を磨きたいと思えた1ヶ月でした。
これからもよろしくお願いします。




【祐一からひとこと】
初日記をありがとう。1ヶ月経ちましたね、緊張のひと月だったと思います。
誰でもはじめは初心者。知らない世界の新しいドアを開けるのはさぞ勇気が要ったと思います。
思いきって飛び込んでくれた方に期待以上のものをお返ししたい、それはいつも感じていることですが、
扉を開く、それだけはご本人にしか出来ないことなので、
勇気を出して稽古場の扉を叩いてくれた方を前に
自分が演技の世界に飛び込んだ時の怖さをいつまでも忘れないでいたいと思っています。

道場ではその方の進行状況に合わせて、もうちょっと、もうちょっとと出来る無理をさせるようにしています。
手からこぼれてしまったら、持てる量を調整してやり直し。
各人に合わせた対応が出来るのが少人数制レッスンの最大のメリットだからです。

覚えたはずの台詞が出てこない、演技を改善しても意に反してまた戻ってしまう・・・
書いてくれたそれらはもちろんですし、毎回の音声ブースでのアフレコ実習でも
手に台本を持ってアフレコをしているのに、こんなに緊張するとは
実際ご自分がやってみるまでは実感出来なかったでしょう?
(当たり前の話しだけど)人は経験ないことを人前で上手くは普通出来ません。
アフレコ一つ取っても、こうしたい理想はあるのに、自分がイメージに追いつけない・・・
その悔しさを毎回何度も体験してください。
その都度、僕からここがこういう理由で上手くいかなかったのでは、
これが原因でタイミングがずれて感情の高ぶりが逃げたのではと言語化していきます。

自分の理想(こういう自分でいたい、こういう演技がしたい)が
悔しさに隠されて分からなくなったらその時も、由貴さん自身が上手く言えない
「なんか上手くいかない。」の「なんか」の部分を具体化していく手助けを
レッスンで沢山していきたいです。
相手役のいる個人レッスン。
僕が自分のレッスンをそう名付けたく感じている、それが理由だからです。

Post Comment